夏の暑さに負けない、急須を使った冷たくて美味しい氷出しのレシピを紹介します。
氷出しは氷から溶け出した水で抽出るすので、時間が掛かり抽出できる量は少ないですが、他の淹れ方では感じられない茶葉の凝縮された風味があります。
頑張った自分へのご褒美やリフレッシュ、大切な人へのおもてなしのお茶としておすすめです。
氷出しレシピ
作り方はとても簡単で、急須に茶葉と氷を入れて1時間ほど室温で置いておくだけです。
実際に作っている画像とともに紹介していきます。
用意するもの
- 急須
- 茶葉
- 氷
特別なものは必要ありません。氷も家の冷凍庫の製氷機で作ったもので大丈夫です。
作り方
1)急須に茶葉(5g)を入れる
2)氷を急須いっぱいに入れ、1時間ほど室温で置いておく
水滴が付くのでコースター等を敷いておくと良いです。
氷が解けて抽出されている
3)湯呑などに注げば出来上がりです。(湯呑に氷を淹れておくと冷たいままで美味しいです。)
二煎目からは
水を入れ30秒~1分ほどで水出しができます。(急須の氷が無くなっている場合は足してください。)
お茶にもよりますが、3~4煎目ぐらいまで楽しめます。
おすすめの茶葉は?
玉露、煎茶、玄米茶、ほうじ茶のすべてを抽出し飲み比べてみました。
抽出方法はすべて同じ条件で試しています。
玉露
他のお茶に比べて旨味が深く強いお茶なので、旨味が際立つ氷出しとの相性は抜群です。
口に含んだ時はじわりと濃厚な旨味が感じられ、飲んだ後は旨味の余韻と玉露独特の覆い香(海苔のような香り)が口の中に広がります。
玉露に近いかぶせ茶も相性が良いのでオススメします。
使用した茶葉↓
煎茶
日本茶の代表的な茶種で、旨味と渋味のバランスが良いのが特徴です。
口に含むと濃厚な煎茶の火入れした香りと旨味が感じられますが、渋みは水出しと同様にそれほど感じられず氷出しとの相性が良いです。
氷出しをする場合は、上級煎茶(100gで1,000円以上)をオススメします。
上級煎茶をオススメする理由ですが、手頃な価格の煎茶だと旨味(アミノ酸)が少なくなり、氷出しの魅力が楽しめません。
せっかく手間と時間をかけるのであれば、美味しい方が良いですよね!
使用した茶葉↓
ほうじ茶
下級のほうじ茶だと相性が良くなさそうだったので、上級ほうじ茶(一番茶のみ焙煎)を使いました。
焙煎香は心地よく感じられますが、苦みや渋みが煎茶よりも感じられました。
ほうじ茶の魅力を引き出すには氷出しよりも水出しの方が相性が良くおすすめです。
使用した茶葉↓
玄米茶
下級の玄米茶ではなく中級の玄米茶で試しました。
玄米とブレンドしていますので、茶葉が少なくなり他の茶に比べると味はあっさり目となります。
玄米の香ばしさが口の中にほんのりとひろがりますが、玄米の苦みが少し顔をのぞかせることがありました。
こちらもほうじ茶と同様に水出しの方が相性が良いです。
使用した茶葉↓
まとめ
私のおすすめは「玉露」もしくは「煎茶」です。
ほうじ茶と玄米茶に関しては、美味しさを引き出すには水出しの方が最適だと感じました。
氷出し自体、茶葉が持つ旨味を楽しむ抽出方法なので、その通りの結果になったなと感じます。
氷出しは水出しに比べると抽出できる量が少なくなってしまいます。
しかし、普段では感じられない濃厚な風味を堪能できるので、特別な時に使われてはいかがでしょうか?
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