お茶屋さんがオススメする急須の種類と選び方

急須の選び方 茶器

”おうち時間でお茶を楽しむ”

そんな時に一緒に時間を楽しむ急須はどのようなものを選べば良いか?

お茶屋さん目線で急須を選ぶ際のポイントを紹介します。

急須の種類

持ち手

持ち手が注ぎ口に対して、90度ぐらいの位置にあるタイプのものが「横手」と言われます。

急須と言えばこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

親指で蓋を抑えながら、手首をひねるだけの少ない動作で注ぐことができます。

注ぎやすさでは一番使いやすいのではないでしょうか。

横手の急須
横手タイプ

持ち手の反対側に注ぎ口があるのが「後ろ手」と言われます。

紅茶や中国茶の急須(ティーポット)はこのタイプが多いですね。

後ろ手タイプは収納する際に「横手」に比べてスペースを取りません。

そして一番の特徴は左利きの方でも使いやすいという点です。

後手の急須
後手タイプ

少し変わったタイプとしては淵を持つタイプもあります。

他の急須に比べると、ちょっと本格的な雰囲気がありますね。

ちょっと良い茶葉やゆっくり淹れて楽しみたいときにピッタリです。

宝瓶
持ち手が無いタイプ(宝瓶)

ただ注意する点が1つあり、持ち手があるものと比べると持つ部分が熱くなりやすいので、お湯の量と温度には気を付けて下さい。

熱湯を急須の量いっぱいまで入れると熱くなりますので、湯を冷ましてから淹れる玉露や煎茶(上級)などにオススメします。

茶こし

素材や形状など様々なものがありますが、当店で扱っているものだと金属製や陶器製のもの、茶こしではなく注ぎ口に溝が切っているものがあります。

粉茶や深蒸し茶を入れる際には金属製の目の細かいものが良いですが、普通の茶葉を使用する際にはお好きなものをお使いください。

ただし、一般的なカゴタイプはあまりオススメしていません。

カゴタイプの急須
よく見るカゴタイプ

その理由は、カゴタイプでは茶葉が水分を吸って膨らむと十分に動き回ることができずに、茶葉本来の味と香りを引き出しにくいからです。

急須に対してのカゴの大きさ

ただし、上記の図の右のような茶葉が動くスペースがあるものであればカゴタイプでも構いません。

当店では茶葉が動くスペースが十分にあるタイプ(下の画像)をオススメしています。

選び方

初めての急須には「横手」がオススメですが、基本的にはお好きなものを選んでも大丈夫です。

容量

当店で扱っている急須の一般的な容量は170~450ccです。

大まかな選び方としては1人当たり100ccぐらいが目安になります。

  • 170cc 玉露や上級煎茶1~2人用
  • 300cc ほうじ茶や玄米茶、煎茶の2~3人用
  • 450cc ほうじ茶や玄米茶、煎茶の3~4人用

を目安に選べば良いです。

使うシチュエーションとしては

  • 170cc 一服用
  • 300cc 少人数での食事の時
  • 450cc 食事の時

がイメージしやすいのではないでしょうか。

茶こし

「深蒸し茶」や「粉茶」など、細かい目の茶葉を使われる方は目の細かい金属製のタイプ。

一般的な茶葉(煎茶や玉露)をお使いの方はお好きなものをお選びください。

ただし、より美味しく入れたい場合にはカゴタイプはおすすめしません。

まとめ

上記のポイントを意識することで、使いやすい急須のイメージが何となく湧いてくると思います。

そして実際購入する際は、選び方のポイントと「見た目が気に入るもの」があればそれが一番良いと思います。

急須選びの参考になれば幸いです。

急須選びで悩んでいる方や分かりにくいことがありましたら、メールや各SNSでお問い合わせください。

また、当店ウェブショップでも急須の販売をしてます。

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