お茶に含まれている成分で良く耳にするのは苦渋味の「カテキン」や旨みの「アミノ酸」ではないでしょうか?
最近では、体に良い影響を与えるとされる成分にも興味や関心を持たれている方も多いと思います。
一体どんな成分がお茶には含まれているのでしょうか?
お茶の代表的な成分
3種類の成分について紹介したいと思います。
アミノ酸(テアニン)
旨味を重視する日本茶にとって重要な成分ですが、茶特有のテアニンがアミノ酸類全体の約半分を占めています。
その他「グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン、セリン」があげられ、テアニンを含むこの6種類でアミノ酸類の90%以上に相当します。
主なアミノ酸類の特徴は
- テアニン…上品な甘みと旨味があるが味わ弱い
- グルタミン酸…酸味と旨味があり味が強い
- アルギニン…苦味
- アスパラギン酸…酸味
これらは個々の味であり、他の成分と合わさることで味が変わります。
例えば、グルタミン酸とアルギニンが混ざると強い旨味を感じると言われています。
茶種別では玉露に多く含まれ、摘採順では一番茶>二番茶>三番茶の順に含まれます。
また、一般に水に溶けやすい性質を持ち、低めの温度でも溶出します。
カテキン
かつては渋味物質を総合して「タンニン」と呼ばれていましたが、分析技術の進歩とともに、これまでタンニンと称していたものの大部分をカテキン類が占め、ほぼタンニン量に近いことが分かってきました。
また、カテキン全体では通常の半分程度がエピガロカテキンガレート(EGCg)であることが判明しました。
カテキン類は水に溶けにくく、80度以上の湯温でないと中々溶出されません。(玉露を低温で入れるのはこのため)
摘採順では三番茶>二番茶>一番茶の順に含まれます。
抗菌、消臭、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制などに効能や効果があると言われています。
カフェイン
苦味成分であるカフェインですが、実は上級な玉露ほど多く含まれています。
湯温が高いと容易に溶け出しますが、低いとやや溶けにくい傾向にあります。
含まれる量ですが、摘採順では明確な差は見られません。
眠気防止や利尿作用、代謝の促進に効能や効果があると言われています。
まとめ
成分によって味や期待される効果や効能が異なりますが、まずは日本茶を飲むことから始めてみませんんか?
急須でいれる動作だけても心が落ち着きますし、自分で淹れたお茶が美味しいとホッとなります。
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